2013年2月アーカイブ

 昨年6月に私の弁護士としての恩師である寺島勝洋先生が困難な14年の闘病生活の末、お亡くなりになりました。痛恨の極みであります。寺島勝洋先生は、昭和46年、甲府の地で現在の甲府合同法律事務所の前身である寺島法律事務所を開設しました。先生は、弁護士会活動として山梨県弁護士会会長を2回、日弁連副会長その他の役職を歴任されました。しかし先生にとっての誇りは、なによりも山梨という保守的な地域で労働者や社会的弱者の味方として一貫して闘い抜かれた事だと思います。私は昭和63年に寺島勝洋先生に招かれて、甲府合同法律事務所に就職し、独立するまで6年間、先生の下で駆け出しの弁護士でしたが勉強させていただきました。僅かな期間でしたが、先生の薫陶を受けたという経験は有形無形の宝です。私は寺島先生の思いや理想に近い事務所を作りたいと思って頑張っています。いろいろな面で優れた先生ですので、そのすばらしさは、言い尽くせません。しかし、ただ一言で言えと言われれば、私は迷わず「私心のない先生でした」と言います。寺島勝洋先生のご冥福を祈ります。

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